如春夜夢

発達障害児の子育て記録です。

いじめ

子どもたちを二人とも週一回発達支援施設に通わせている。

上の子は母子分離なため、普段は下の子につきっきりなのだけれど、たまたま時間の都合などが重なって上の子のクラスの自由遊びの時間を見る機会があった。

 

そこにいるそれぞれの子が発達においてどのような問題を抱えているのかはわからない。

わからないので、憶測も入るのだけど、そこでちょっとしたトラブルを見た。

うちの子は基本的に一人で遊ぶ子なので(ていうかむしろ人と一緒に遊べない子)、関係していない。

 

女の子A。普通に見えるが、自己中心的なので多分協調性に難があるのだろう。

女の子B。普通に見えるけど、Aの言いなり。

女の子C。話さないしこちらの言うことも聞いていない。自閉傾向が強そう。

 

AとBが積木でお城を作って遊んでいた。

Cがどうしてもその積木の上に横たわる。

AとBが怒って文句を言う。

Cには全く届いていない。Cはひたすら積木の上に横たわり邪魔をする。

(邪魔をしている意識も、文句を言われている自覚も全くなさそう)

それを何度か繰り返して、とうとうAがBに言った。

「Cちゃんに積木投げつけて」

Bは言われるがままに積木を投げつける。

Cはそれでも積木の上に横たわっていた。AとBのことは全く目に入っていない感じ。

 

私はそこまでいった時点で、「ちょっと喧嘩してるみたいですよ」と先生に言った。

先生が介入して、Cを引き離したのでAとBはまた積木で遊び始めた。

そこにDが来た。ちょっとぽっちゃりした大柄な女の子。

「一緒に遊ぼう」

A,B「Dちゃんはデブだから一緒に遊ばない」

先生がたしなめていた。Dはそう気にしているようにも見えなかった。

 

まだ年長、5歳前後の子どもたちである。

それでこうなるのだから、Cのような子はこの先もこうなる可能性がある。

そりゃあそうだ。

発達障害の子は多かれ少なかれ空気が読めなくて、人が嫌がっているということに気が付かなかったり、怒られていても全然平気だったりする。

あくまでも本人に悪気はなく仕方がないことなのだが、子どもにそれを受け容れろというのは酷な話だ。

苛立ちをぶつけたくもなるだろう。いじめの対象にしたくもなるだろう。

 

そしてB。

Bは随分Aに引っ張られていた。AがいなければBは積木をぶつけたりDに遊ばない、と言ったりしなかっただろう。

発達障害の子は自分で善悪の判断がつけられなかったりする。

これはさすがにしてはいけないだろうというラインのようなものがわからない。

数少ない自分と仲良くしてくれる者だったら、容易に言いなりになってしまったりする。

 

私は自分の子について、いじめられるのではないか、という心配と同時に、いじめる側になってしまうのではないか、という心配がある。

人としてこういうことはするもんじゃないんだよ、みたいな道徳とか倫理観を彼に理解させるのは難しい。

また、人が嫌がっているということを表情や様子から読み取ることが出来ない。

 

今のところ、そもそも友達とあまり関わりを持たないのでトラブルになったことはないが、

いつそうなってもおかしくはない。

 

このことは、常日頃から考えてはいたのだけれど、

年長児で既にそんな現象が起こっているのを目の当たりにして、ちょっと憂鬱な気持ちになった。

 

そろそろ小学校選びをしなければならない。普通級か、支援級か。

悩むなぁ。