如春夜夢

発達障害児の子育て記録です。

手洗い

下の子。

外から帰ってきたあとは手を洗いましょう、
というのを理解していて、
帰宅すると自分用の踏み台を洗面台の前にいそいそと運んでくる。
(もちろんその後手を洗う)


それはいいのだけれど、その踏み台の位置が問題だ。
踏み台の中央にかいてある象さんの絵がちゃんと洗面台の中心線とぴったり揃わないといけない。
揃うまで何回も置き直す。
なかなかうまく置けないと癇癪を起こす。


彼女はまだ2歳だ。
発達障害の診断はつかない、というかつけられない。
単に言葉の遅い子かもしれない。
入園頃には追い付いているかもしれない。
そういう子はざらにいる。


彼女はあまり喋らない。
正確にいうと元気でよく声を発してはいるが、自分の言いたいことを言うばかりで、
こちらの質問や要求にはあまり答えられない。


まだ、わからない。わからないのだけれど、
兄がそういう子であるとついそういうフィルターで見てしまう。


踏み台の位置なんて、普通の子は気にしないんじゃないの。
特有の、こだわりなんじゃないの。


無論、単に踏み台の位置を気にするだけの子かもしれないし、
踏み台の位置を気にしたところで死ぬわけでもないしたいした支障でもない。


発達障害であったところで、子はかわいい。
大切な子どもだ。


だから、こんなこと気にせずにいたいのだけれど。

パジャマ

上の子。

昨日とは打って変わって寒い日だった。
冬用のパジャマを出したら案の定彼は怒る。
もう春になったはずなのに何故寒い日などがあるのか、というのである。
×月×日から春、などとはっきり決まっているわけではない、
だんだんあたたかくなっていくのだ、
不意に寒の戻りがあったりもするのだ、と
何度も教えているのだが、納得してくれない。
そういう曖昧なのは嫌なのだ。

このままではさぞかし生きづらいだろう。
少しずつ、融かしてあげられればいいのだけれど。

布団

上の子の話。

 

幼稚園。

登園時に園バスで来た子たちとかち合うと、園に入れなくなる(うちは徒歩通園)。

何が嫌なのかは知らないが、がやがやしているのは苦手だ。

しかし今日は園バスとかち合ったがうまく入れた。よかった。門の前で固まられると、苦労する。

 

降園後は公文教室に行く。

算数は、小3レベルを今日で終了した。割り算が恐ろしく得意である。三ケタ÷一ケタが暗算で出来る。

しかし次は二ケタ×二ケタの掛け算だ。掛け算は苦手だ。

割り算が得意なのに掛け算が苦手というのは何だかおかしいが、苦手なのだ。

どうなることやら。

国語は、これも小3レベルの途中だが、良く出来ている。

助詞の穴埋めなど、かなり難しいが、良く出来ている。

しかし字は酷い。まっすぐな線がひけていない。

いくら答えが合っていてもこれでは学校で点がもらえるのだろうか。

 

しかし、学習はともかくとして、相変わらず落ち着きがない。

他人のものを勝手に触る、採点待ちの列に並んでいられない、採点中に先生の筆箱を漁る、先生の話の最中に立ったり座ったりを繰り返す。

そのたびに注意し、今自分が何をしているのか何をすべきなのかに意識を向けさせるが、

ちっとも持続しない。

 

パズル。

公文教室でおまけにパズルをやった。

いくら教えても、角・はじっこからやるとやりやすいということが理解できない。

まっすぐな辺を持つパーツが端にくるということが理解できない。

彼にはパズルがどのように見えているのだろう。

これは、まだ解決策が見えてこない。

 

夜、布団を春用の布団に変えたら大喜びしていた。

季節ごとにきっちりすることを彼は非常に好む。

春なのに、朝晩は寒いからもう少し冬の布団で、というのは中々受け入れられないらしく、しばらく布団については不機嫌だった。

あたたかくなってよかったね。

五歳男子と二歳女子の二人の子がいます。

上の子は発達障害で下の子も発達障害の疑いがあります。

毎日色々なことが起こります。

あっというまに流れていく時間を少しでも記録して何かのときに思い出す縁にしたくなりました。